新型コロナウイルスの供給不足で焦った病院、米国製マスクに投資

[1/5] アームブラスト・アメリカン社のオペレーターであるスー・グエン氏が、米国テキサス州フラッガービルにある同社の倉庫でマスクを梱包する様子、2022年1月12日。ロイター/ヌリ・ヴァルボナ

［ロサンゼルス、１月１４日、ロイター］ - クリスマスの２日前、イリノイ州に本拠を置くＯＳＦヘルスケア社向けのマスク製造機を積んだ貨物船がムンバイを出航した。ＯＳＦヘルスケア社はその装置を使って独自のＮ９５マスクを製造する予定だ。

同病院グループが製造業に進出するのはこれが初めてではない。 2020年初頭の新型コロナウイルス感染症による国境閉鎖により、世界の医療用マスクや防護服の約80％を生産するアジアからの輸送が滞った後、OSFやその他のいくつかの病院グループは、マスクやガウン、重要な医薬品などの主要物資の米国での生産に投資を開始した。

目標: パンデミック初期による生命を脅かす重要な防護服の不足を繰り返さないようにする。学校、雇用主、消費者、連邦政府が感染を防ぐために高品質の N95 やその他のマスクを調達しているため、この取り組みは非常に重要になっている。感染力の強いオミクロンの亜種。

ＯＳＦのサプライチェーン最高責任者ピナック・シャー氏によると、ＯＳＦは過去８カ月間で、イリノイ州とミシガン州の約３００万人にサービスを提供する施設のスタッフと患者のために約１００万枚のサージカルマスクを生産したという。

新しい装置は2月に到着する予定で、食品医薬品局の承認が得られれば、年間約100万個のN95が生産される予定だ。 シャー氏は、ＯＳＦの２つのマスク製造プロジェクトにより、ＯＳＦは１００％自立できるようになると述べた。

OSFは機械コストの開示を拒否した。 サージカルマスク製造機の場合は18か月かかるのに対し、2年で元が取れる見込みだ。この違いは主に輸送コストが通常の4倍近く高いためだと、物流会社アルバ・ホイールズ・アップのサルバトーレ・スタイル社長は語った。 N95機械の出荷。

シャー氏は、この投資は不確実性に対するヘッジであると述べた。

「製造コストは、より低コストの競合他社から調達するよりも若干高くなります。しかし、市場のリスク要因やスポット欠品/バックオーダーを制御することが可能になります」と同氏は述べた。

さらに参加者らは、このようなプロジェクトは国内製造業と下流の国内サプライチェーンを支援し、安定させるのに役立つと述べているが、どちらのチェーンも好不況の需要サイクルや中国による米国への非常に低コストで、時には低コストの製品の氾濫の脅威に脆弱である。 -品質、代替品。

病院グループ購買組織プレミア(PINC.O)のマイケル・アルキール最高経営責任者（CEO）はロイターに対し、中国が台湾からのプレミア向けN95出荷を自国用途に転用した2020年1月以降、米国の供給業者を強化する取り組みを倍増したと語った。

プレミアとライバルのビジエントは18カ月以上にわたり、戦略的提携、事業拡大資金、少数株主出資、合弁事業を通じて米国メーカーを強化してきた。 プレミアは投資額を明らかにすることを拒否したが、ビジエントは総額1,200万ドル以上と見積もった。

プレステージ・アメリテックはこうした取引の恩恵を受けている。 プレミアとその病院メンバー15人は、2020年5月にテキサスに本拠を置く同社の非公開の少数株式を取得した。病院はまた、サージカルマスクとN95の一部をプレステージから最長6年間購入することも約束した。 Vizient はこれとは別に、12 か月間で 900 万枚の N95 マスクを購入することを約束しました。

プレステージ・アメリテックの創設者兼最高経営責任者（CEO）のダン・リース氏は、「それが企業に必要なことだ。安定した収益が必要だ」と述べ、同氏や他の吟味された米国のマスクメーカーは「医療提供者を優先し、支援している」と付け加えた。

マイアミを拠点とする同グループのサプライチェーン担当副社長、ジョージ・ゴッドフリー氏によると、プレステージは現在、南フロリダ州バプティスト・ヘルスにサージカルマスクを100％、N95の最大80％を供給しているという。

「誰もがそれらの商品を調達しようとしているときに、それらの商品を入手するリスクプロファイルは確かに減少します」とゴッドフリー氏はプレミア契約について語った。

病院幹部らは、米国の「ビッグ３」自動車メーカーやウォルマート(WMT.N)やアマゾン・ドット・コムのような大手小売業者ほどサプライヤーに対して大きな影響力を行使できる権力を単一の事業者が持たないこの業界において、このプロジェクトは影響力を築くものだと述べた。

「私たちは単なる顧客ではありません。テーブルに着席しています」と、いくつかのプレミア生産プロジェクトに参加している Advocate Aurora Health のサプライチェーン担当システム副社長、Bruce Radcliff 氏は述べています。

「医療セクターはサプライチェーンを掌握しようとしている」とフロリダに本拠を置く医療用マスク、縫合糸、新型コロナウイルス検査などの用品メーカー、デメテックのルイス・アルゲエロ社長は語る。 DemeTECHは投資を求める「いくつかの」病院グループと協議していると同氏は語った。

十分な生産能力が準備されているため、米国マスク製造者協会（AMMA）のメンバーは、オミクロンの急増期間中、国内の病院供給は引き続き安全であると信じています。

テキサス州のマスク生産会社アームブラスト・アメリカンは、消費者や学区からの需要が事実上、数日前まで大人用と子供用の売れ残りマスクでいっぱいだった3万2000平方フィートの配送センターをクリアしたと述べた。

AMMAの社長兼最高経営責任者（CEO）のロイド・アームブラスト氏は、「破産しなくて済むのは素晴らしいことだ」と述べ、再び生産を拡大している。

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トムソンロイター

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